ジャーナリスト「相川俊英」氏のこの本、すばらしい内容でした。
長野県の下條村の事が書いてありました。
ここで私が書くとせっかくの本の売れ行きが下がったら御迷惑なのでひかえます。
ですがいい言葉が沢山あり、私も「そうや!そうや!」と思ってしまう言葉が…。
①金目の話しで動くような人は見切りも早く定着しにくいものだ。
創意工夫とは程遠い付け焼き刃の移住促進策を繰り出しても、自治体の思惑どおりに行くものではない。
②「奇跡の村」は地域の実情に合った施策を自らの創意工夫で編み出し、コツコツと実行し続けた事の結果である
地域全体の地道な努力の積み重ねが奇跡を呼び込んだと言える
③国策に惑わされることなく、周囲の目を気にして付加雷同してしまうこともせず、自分達の実情にあった施策を自分達で選び抜き、その道を愚直に進んできたことの成果が今日の姿となって現れている。
④公務員は自分が暇だとは絶対に言いません。どんなに暇でも自分の担当の仕事以外には一切、手を出しません。
ですから職員が1人何役もこなすのは、やって見ると出来るものです。今までそれをやらなかっただけなんです。
⑤てきぱきと仕事をする職員の姿が当たり前の光景となった。
彼らの働きぶりの変化は住民にも鮮明に見えるようになり、
「今までふんぞり返っていた連中が頑張り始めた」と驚きを持って受け止めらるようになった。
⑥衝突を恐れず、国や県に対しても主張するべきことを主張する伊藤村長に対し「ワンマン」「堅物」といった批判や陰口が消えたわけでなかったが最多得票で再選された。
★人は幸福を求めて、住まいや住まう先を移動するものだ。
何を幸福ト考えるかは各人の価値観によって様々だが、共通するのは充実した人生を送るといゅうことだろう。
★暮しやすく楽しい生活は都会にも地方にもある。
地域で生活する一人ひとりの幸福感をいかに上げるかが、地方自治の役割ではないでしょうか。
暮しやすい環境づくりを担い、住民の幸福感の総量を引き上げる役割である。
★地域で暮す人達の幸福感の総量が大きく、明るく楽しく生活する住民がたくさんいるところに人は移り住むようになる。
そういゅう場所に人は自然と吸い寄せられていくのである。
★「人が人を呼び、さらに人を呼ぶ」
「地方創世」
★地方創世の主役は国ではなく地方である。
それも地方自治体ではなくて、一人ひとりの住民である。
地域住民が動きだすことで初めて真の地方創世が実現できる。
地域住民が動き出さない限り真の地方創世はありえない。
「ひと」「地域」「つながり」「循環」「自給」「共存」「多様性」「楽しむ」がキーワード!
相川俊英氏の「地方議会を再生する」
まあ~
この本の冒頭に地方議員による政務活動費の詐取事件
なかでも驚愕させたのが富山市議会のことが書いてあり…
恥ずかしい限りでした。
①本来の役割を果たさず、報酬だけはしっかりと受け取る地方議員といえる。
行政の監視や政策提言などを行わず、単なる追認機関、ないしは利権の配分機関にすぎないというのがごく一般的な地方議会の姿であろう。
そうした現実は実は住民自らが作りだした物。
②今は議会力の差が住民生活に大きく影響を及ぼすようになっている
③役に立たない地方議会を放置したままでいると、住民は将来、思ってもいなかった不利益を被ることになる。
④住民の役に立つ本来の議会に生まれ変わろうと議員自らが
学習と話しあいを重ねて先進議会に生れ変わった長野県飯縄町の実話です。
⑤議会力を向上させ、首長と切磋琢磨する議会
『議員に求められる資質 4つ』
①使命感
地域住民のために活動するといゅう使命感をしっかりと持った人
②コミュニケーション能力
多様な意見に耳を傾け冷静に話しあえる器をもっていること
つまり、異なる意見の持ち主ともきちんと議論が出来る人
「支持者の意見だけが民意」と考えるような人はNG。
話し好きよりも聞き上手な方がいい。
③まっとうな生活感覚と旺盛な知的好奇心である。
ごく普通の生活人で他人の痛みや苦しみをきちんと受け止められる人でなければならない。
視野が広く、新たな物、未知な物に興味をもつ高感度な人が望ましい。
④一緒にいるだけで楽しくなるような人。
自然にいろんな人が寄ってくるようなタイプの人
『留意する点』
地域は多様な人達で成り立っている。よって議員も多種多様な経験をもつ老若男女で構成されるべきと考える。
多様な議員が議論を重ねながら最終的に議会として意見をまとめあげていく。
そうしたことが出来る資質を持った人を議員に選ばなければならない。
いい加減な人を議員に選んでしまうとその地域(自治体)は間違いなく衰退していく。
税金が地域の社会的課題の解決のために使われず、地域の将来を切り開くことにもつながらない。
そうなってしまうことの危機感を一人一人の住民がもたなければ地方創世などありえない。
議員間に温度差がある。
自己満足や対外的な評価よりも、住民にとってどうかが重要。
誰かがやらなければ(政治や行政の体質)は変わりません!と。
最後に~!
★住民の意見を積極的に吸い上げるようにした。
★議員個々が住民の中に積極に入り、その声にじっくりと耳を傾けるようにした。
★こうした地道な取り組みを議員全員でコツコツと続け、議会力を底上げしていった長野県飯縄町のことです。
氷見市も参考にしていただきたいと最近切に感じられます。
そう感じるのは私1人だけでしょうか?
選挙期間だけ
「にこにこ顔」
「ぺこぺこ頭」
「下手にでた言葉遣い」
芸能人でもないのに「握手」したがる(笑)
議会とお偉い方が来られた時、いい背広来て出迎えるのが仕事ではないですよ!
しっかりと報酬にみあった仕事「ブリ」を市民にみせつけてほしいです!!