「山中光茂」氏と慶応大学名誉教授「小林節」氏との対談の本を読みました。
内容を一部、紹介させていただきます。
小林先生は、こういっておられます。
山中君は、自から「貧しい育ち」だと自己紹介してきた。
だからといって、決して、みすぼらしくはない。
地位も収入も出来た今、成金風でもない。
いつ、どこであっても、普通の感じの良い青年である。
彼の経歴は、ユニークである。
「貧しい」と自覚がありながら、学生の保護者達収入平均値が高いと言われている慶応義塾大学に学んだ。
その間の学費と生活費を歌舞伎町でキャバクラのスカウトなどの水商売をしてまかなった。
歌舞伎町といえば、東京でももっとも危険な盛り場。
慶応で「改憲派」の小林先生の講義に皆勤し、優秀な成績を納められたそうです。
そうかと思えば、「上智大学」の「護憲派」の「樋口陽一」先生の講義に潜りこんで憲法学を学んだ。
その後、群馬大学医学部に学士入学し医師になる。
松下政経塾に入塾する。
国境なき医師団に参加し、アフリカとアジアの紛争、貧困地域でそこでいやといゅうほど「政治の貧困」を目撃しとた。
そして帰国して、三重県松阪市長に転じ…。
山中さんの特色は、多方面の経験を反映して、心の広さと懐の深さにある。
政治家の任務は、
☆個人の力を超えた大きな権力を預かり、それを行使して、住民総体の最大幸福を増進することにある!
☆政治家個人の「人格」は実に決定的に重要!
山中さんの目線は、上から目線でも大衆におもねる物でもない。
彼は、あくまでも優しい。
だから、彼の周りには、人垣が絶えない。
と評価されています。
何故、慶応大学の山中氏が上智大の講義を受けることができたのか?
授業に出たくない、ゼミに出たくない人に名前を借りて論文まで書いてはいったそうです。
授業は、全部出ていたそうです。
読めばよむほど、圧倒されっぱなしでした。